The benefit of getting cold 風邪(かぜ)をひくことのベネフィット (Patreon)
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Content
『Vocabulary』
風邪(かぜ):Cold
かぜをひく:Getting a cold
効用 こうよう:Benefit
整体 せいたい:Chiropractic
病気 びょうき:Sick
ウイルス:Virus
『Script』
『1』
わたしは今「風邪(かぜ)の効用(こうよう)」という本を読んでいます。この本は、野口晴哉(のぐちはるちか)先生が書いた本です。彼は、整体協会(せいたいきょうかい)を作った人です。1911年に生まれました。整体(せいたい)というのは、体のマッサージをしたり、コンディショニングをしたりすることです。そして、メンタルの問題や、病気(びょうき)をなおします。
その本では風邪(かぜ)をひくことのBenefitについて書かれていたので、今日はその話をしたいと思います。風邪をひくというのは、Getting a coldのことです。ふつう、風邪をひくというと、わるいことだと思いますね。みんな風邪をひきたくありませんし、早くなおしたいと思います。
でも、風邪(かぜ)をひくことにはBenefitがあるようです。風邪をひくことは、わるいだけじゃないんですね。良いこともあります。では、風邪をひくことのベネフィットとは何だと思いますか?少し考えてみてください。
『2』
風邪(かぜ)を引くベネフィットは、体のバランスが良くなることです。どこか疲れていたり、使いすぎていたりするところを休めることができます。そこをリラックスさせてTensionを取ったりすることができます。じっさい、人の体をずっと見てきた先生によると、風邪をひいたあとは体のバランスが良くなっていると言います。
人によっては、右にだけ体重がかかっていて、右にかたよっていたりします。前に力が入っている人もいます。このちがいが大きくなりすぎると風邪をひきますが、風邪をひいたあとは治っているというんですね。
これはおもしろいですね。風邪をひくとき、わたしたちの体はとてもバランスが悪くなっているんですね。これを知っている人はあまりいないでしょう。体のマッサージをしたり、コンディショニングをしている先生だからこそわかることなのかもしれません。そして、風邪をひいてしっかり休むと、この悪くなっていたバランスがなおります。
つまり、風邪(かぜ)をひいてしっかりやすむことで、わたしたちのバランスが良くなります。使いすぎていたところをリラックスさせることができます。風邪をひくことにも良いことがあるんですね。
『3』
しかし、先生は、このことには問題もあるといいます。それは、さいきんの人はみんな薬で風邪をなおしてしまうということです。風邪をひいても体を休ませたり、リラックスさせたりしません。Medicinだけでなおそうとしてしまいます。これでは、体は休むことができません。もちろん、悪くなっていたバランスも良くなりません。
風邪(かぜ)をひくときは、体がわるくなっているときです。だから、体はそれを良くしようとします。リラックスして、休んで、バランスを良くします。でも、薬を飲んで、すぐに仕事をしてしまったら、これができません。
それがつづくと、バランスがどんどん悪くなってしまいます。使いすぎているところは、ずっと使いすぎになってしまいます。それは目かもしれませんし、のどかもしれませんし、お腹かもしれません。どこかをずっと使いすぎて、体のバランスが悪くなります。
薬を飲んでも、疲れた目は疲れたままです、疲れたお腹は疲れたままです。本当は、しっかりと休ませてあげないといけません。
このバランスが悪くなりすぎると、もっと大きな病気になります。風邪ではなく、大変な病気になってしまいます。しっかり風邪をひいて、しっかり休んでいれば大きな病気にはなりません。でも、休まないで、バランスを良くしないまま生活をしていると、大きな病気になる、と先生は言います。
『4』
わたしはこの本を読んで、「なるほど」と思いました。この考え方はとてもおもしろいですね。つまり、人は意味(いみ)がないのに風邪をひくわけではありません。意味(いみ)があって風邪をひくんです。体を休めるために、体のコンディショニングをするために風邪をひきます。ウイルスだけではないんですね。
この話を知ると、風邪をひくことについての考えが変わるかもしれません。この本を読むのはむずかしいと思うので、今日はここでかんたんに話してみました。あなたは、この話を聞いてどう思いましたか?どうしてわたしたちは風邪をひきますか?ただウイルスがあるからですか?どうしたら、風邪はなおりますか?ぜひ、考えてみてください。
今日の話はこれでおわりです。聞いてくれてありがとうございました。